藤本太太也「唯一陛下だけがその責任が存在しないのである」

『形而上学的右翼の考察』は藤本太太也著、日本民族思想研究所発行、序文の日付は平成5年7月。無定価とある。 著者が右翼の精神について、自分の思ふところを論じたもの。目次も章立てもなく、話題を変へるときは1行空白をあける体裁。序文は「人間の生き…

救国血盟団団長兼日本無政府主義連盟執行委員長の訪問を受けた高岡幸雄

『新聞横町』は高岡幸雄著、六月社、昭和34年9月発行。高岡は明治39年、北海道釧路生まれ。早稲田大学卒業後、読売新聞入社。販売、事業、講演部に勤める。昭和25年産経新聞東京発行に際し、初代販売部長兼事業部長。27年、読売の大阪進出に際し復…

伊藤繁太「日本人の胸の内には悪魔の霊が宿つて居る」

『国体基礎画解』は伊藤繁太編、小樽市のイサミヤ発行、昭和9年12月発行、昭和10年3月2版。 子供でも分かるやうに、絵を用いて日本の神話を語り、国体を明らかにしようとした書。…この通りなら珍しくもないが、「はしかき」にはただならぬ言葉も含ま…

霊仁王「角田清彦氏の至誠には心から感動」

『正さねばならぬ美作の歴史』は美作後南朝正史研究会 霊仁王(こまひとおう)編著、発行は岡山市の流王農、発売は温羅書房。「謹呈 流王農」の署名と印。平成5年6月初版、平成10年11月2刷。昭和50年発行のものの新装版。写真が追加されてゐる。 美作…

財津香雪「高天原ハ地面ヲ離ルヽ上空凡ソ二十里ノ所」

『通俗神道略解』は財津香雪著。筑紫史談付録。大正12年3月の日付あり。本文21ページ。豊後・日田の著者が神道を説く。巻末に「大和民族繁殖略図」が折りたたまれてゐる。日本を中心にした地図で、上が九州、下が本州。北海道はない。九州の中に神名が…

丸山直樹「オオカミは人を襲わない」

今日は新しい本。『オオカミ冤罪の日本史』。丸山直樹著、静岡県の一般社団法人日本オオカミ協会発行。表紙、扉などの副題は「オオカミは人を襲わない」、奥付の副題は「オオカミ人食い記録は捏造だった」。発行年月日の記載なし。あとがきの日付けは201…

太西威尊「邪神邪霊あつかいはいけません」

『太古宇宙光照神道(あまひのおおみち)』はあまひのおおみち国際本部出版部発行。第55号は昭和64年発行。 太西威尊(たいさいあらたかあなあ)は大連神社に奉仕してゐたとき、親神様から神道の世界宣布と地球連邦大平和運動を命ぜられた。 伊勢神宮の日本…

夢で神の国と地獄を訪れた琴錫龍

『キリストの戦争裁判』は琴錫龍著、I・N・C・A出版部(国際人格者協会)発行。昭和21年5月発行。著者は朝鮮人。東京大空襲で、本所福音協会の恩師、広野捨次郎牧師を亡くした。 その広野牧師が夢の中に現れて、神の国や地獄を案内してくれた。古今東西の有…

「勅諭ノ一字一句ハ神霊ノ結晶」

『勅諭を捧体し奉りて』は著者、出版者などの記載なし。本文に「肇国二千六百年の式典」とあるので昭和15年前後、追記に昭和16年6月とあるのでその頃のもの。 国民、特に軍人の心構へを説いたもので、大義に透徹していつでも死地に赴けるよう修養せねば…

頭山翁の言葉で檄文の印刷をやめた齋藤静弘

『真実を求めて』は齋藤静弘著、昭和51年7月、印刷堂発行。序は加部明三郎板橋区長、元駒本小学校長の武藤良吉、詩人の井上八蔵。家系図や集合写真、家族の近況なども載せてゐる。 明治36年に群馬県に生まれ、大正10年上京して印刷会社、印刷堂を設立…

富士宮瓊光「桃太郎とは生命原核をもてる存在の名である」

『霊峰富士』は昭和34年12月、富士宮瓊光、小壺天書房。序は水野成夫と徳川夢声。跋は藤沢親雄と大久保弘一。大久保は長年、著者と行動・研修を共にしてきたといふ。藤沢曰く「著者は日本の将来を荷う神才である」。 著者はいつも「富士は神造のピラミッ…

奥村喜和男に万年筆を逆手に持って迫られた堀川直義

『ブン屋紳士録』は堀川直義著、秋田書店、昭和41年5月。表紙カバー・カット関孝。扉に「面接博士の面接メモ」とある。堀川は明治44年京都生まれ、京大心理学科卒。朝日新聞記者。面接に関する著書多数。 本書は知り合った人々の逸話集。名前だけの人…

熊沢天皇を霊的に説得した小泉太志命

『三劫の帝王』は三重県の神武参剣道場、昭和53年7月発行、非売品。表紙と扉は竹村碩峯著、奥付では編者。竹村が道場の小泉太志命について、世の中に伝へようとして記したもの。 「はじめに」にはその甚大な苦労を記す。 宇宙を捉える道具が発見されない…

伊藤律暗殺仮装事件の浅沼龍三こと山本卯一

『旋風』(白文社)は昭和24年2月号が第2巻第1号、通巻第7号。この号に「左右両翼を食ふ男 仮装暗殺事件の真相」が載ってゐる。 前年9月、長崎県生まれの元炭坑夫、浅沼龍三こと山本卯一が伊藤律を暗殺しようとしたが翻意し、原宿署に自首したのだと…

大植明正「神は超合理の神である」

『永遠の栄えに到る道』は大植明正編、昭和31年6月、天社山蔭神道愛信会内超真理研究会発行の冊子。書名などから、どんな秘法が記されてゐるのかと頁を繰ると肩透かしを食ふ。序に曰く 事業の繁栄にしても、経済の法則を研究し需要と消費量、その供給量と…

松岡譲「ただ涙が出る」

『問題の創作 法城を護る人々に就て』は本文31ページの小冊子。奧付などなしで、長谷川巳之吉が「大震災にもめげず…」と書いてゐるので関東大震災後の発行。 表紙に長谷川巳之吉「信條の實現」とあるのは、本文では「信條の實現 鷲尾順敬著『大日本宗教文…

谷村金一「実に戦慄すべき有様が、繰り返されて居るのであります」

『対生物戦への兵器の整備 熱は生命線守備の第一線』は谷村金一著、大日本健康増進協会出版部発行、文舟舎発売、昭和10年8月1日納本。 序は警視庁防疫課長の井口乗海、浅田礼三陸軍中将、柏木正文海軍主計中将。井口曰く 顕微鏡下の世界のニウスが、新聞…

原田稔甫「握飯は立体の日の丸である」

医道社の『医道』は昭和9年1月号が第6年第57号。医道社は三則の一つに「皇国伝統の医学を復興し…『国家治療』の実現」を掲げる。主幹に就任した原田稔甫の新年の辞は、おむすびを礼賛する。 赤き梅干を白き飯で包んだ握飯は、平面の日の丸旗に対し立体…

船口万寿「つまり歴史にお正月を作ることである」

『船口萬壽傳』は岡本清一著、四季書房、昭和17年3月発行。刊行のことばによれば、四季書房は以前から「新しい伝記」を計画してゐた。「不幸にも世に出ることなくして埋れた天才や努力の人々」を掘り出して紹介するのだといふ。この書が第一作で、次いで…

井口龍北「適当なる脂肪は、女性に於ては、その美に多大の貢献をなす」

『秘密 結婚身元調べ方』は井口龍北著、大正7年8月発行、人事調査所発行。井口は元万朝報社員、人事調査所長。人事調査所は衆議院内議員倶楽部内にあった。 結婚前に、相手の身元を調査することが大切だとし、その項目や注意事項を解説してゐる。項目は戸…

加藤喜孝「来らなくともよい、黙契を交しておかう」

寒いから暖かくなりたい。 『二陣三陣』は二陣三陣社発行の国体政治宣伝パンフレット。「二陣三陣」といふのは日蓮の遺文から採られた。第2号「吾人の観たる現代政治と我等の運動」は昭和2年4月29日発行。 表紙裏の「二陣三陣の使命」を見ると発行者の…

ぐらい銭を戒める河合省鑑

『之は悪い癖だ』は河合省鑑著、瞳社出版部、昭和4年3月10日発行。手元のものは5月1日の5版。序は工学士の高亮範、合同毛織今津工場工場長の藤本弥治太郎、経済学士の黒田格。 河合が自身の悪い癖を綴った書で、「用事もないのに外出する癖」「物を粗…

堀田善太郎「楠公がスポーツ訓練の宗祖だ」

『密宝楠公遺訓書』は堀田善太郎編著、昭和7年11月、楠公研究会発行。堀田は元新聞記者。明治41年、奈良で老人から「楠公正行へ遺言の事」といふ写本を受け取った。腐敗堕落する現代社会を憂へてゐた堀田は、その内容を読んで大いに悟るところがあった…

林耕之「斯うも神道観の違ふのは妙なことだと思ひます」

『神道神学交論』は林耕之・上條馨共著、昭和29年5月、五十鈴会発行。序は神社本庁事務総長の吉田茂。 始まりは28年4月、山梨県の神職、上條が新報紙上に「神道宗教化の為に」を発表したことによる。上條は大正10年3月生まれ。折口信夫の神道論に共…

河越恭平「我等は別に錬成会式の直会法を案出した」

『国民皆行 みそぎ教典』は河越恭平著、東京市職員修行部禊会編纂、明徴社、昭和17年1月発行。河越は東京市勤労報国会講師、東京市職員懇談会講師、東京市職員修行部理事の肩書がある。東京市職員修行部といふのが気になる。 大政翼賛会中央訓練所が採用…

荒原諸兄麿「聖書を熟読すべし、古事記と古典を愛読せよ」

『基督教天皇論』は荒原諸兄麿著、日本ホーリネス教団発行。20ページ。終戦後だが正確な発行年不明。聖書と記紀、基督と天皇の仕組みを同様に説く。これにより日本の再建を訴へる。 日本は古来天之御中主神による一神三位一体教で仏教渡来以後天照大神のみ…

小山松吉「殊に婦人の主義者といふものには恐るべきものが時々出るのであります」

『越佐社会事業』は新潟県社会課内務内中野財団発行。昭和10年12月号が第7巻第12号。この中に前司法大臣、小山松吉の「思想犯罪と方面委員」がある。思想犯人、いはゆる主義者がなぜ生まれるのかを論じたもの。理由にはさまざまあるが、その一つは貧…

万朝報で結跏趺坐をした安藤覚

『相模聖人と讃えられる宗教政治家 安藤覚伝』は遠藤徳英著、厚木市民情報社発行、昭和48年11月発行。厚木出身の国会議員、安藤覚の伝記。製本は簡易だが、本文292ページで内容は充実。安藤の七回忌に刊行された。子供のときからの各時代の証言や談話…

第一徴兵保険の社員にお礼を言った高木恵三郎

『第一徴兵社報』は第一徴兵保険株式会社発行。昭和9年12月発行号が123号。26ページのうち、16ページが模範契約者の紹介で、赤ん坊や家族の写真であふれてゐる。生まれてすぐに保険の契約をしてゐて、裕福な家庭が多い。 次に多いのが10月18日…

中村孝也「内鮮融和は相互の必要である」

続き。中村孝也が国史教育でもう一つ改善したいことは、朝鮮について。 実に我が国史は朝鮮を除外しては正しく理解し得られないのであります。(略)そして学んで得るところのものは、朝鮮は政治的に独立力の弱いところであるといふことである。それは朝鮮の歴…