2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

河越恭平「我等は別に錬成会式の直会法を案出した」

『国民皆行 みそぎ教典』は河越恭平著、東京市職員修行部禊会編纂、明徴社、昭和17年1月発行。河越は東京市勤労報国会講師、東京市職員懇談会講師、東京市職員修行部理事の肩書がある。東京市職員修行部といふのが気になる。 大政翼賛会中央訓練所が採用…

荒原諸兄麿「聖書を熟読すべし、古事記と古典を愛読せよ」

『基督教天皇論』は荒原諸兄麿著、日本ホーリネス教団発行。20ページ。終戦後だが正確な発行年不明。聖書と記紀、基督と天皇の仕組みを同様に説く。これにより日本の再建を訴へる。 日本は古来天之御中主神による一神三位一体教で仏教渡来以後天照大神のみ…

小山松吉「殊に婦人の主義者といふものには恐るべきものが時々出るのであります」

『越佐社会事業』は新潟県社会課内務内中野財団発行。昭和10年12月号が第7巻第12号。この中に前司法大臣、小山松吉の「思想犯罪と方面委員」がある。思想犯人、いはゆる主義者がなぜ生まれるのかを論じたもの。理由にはさまざまあるが、その一つは貧…

万朝報で結跏趺坐をした安藤覚

『相模聖人と讃えられる宗教政治家 安藤覚伝』は遠藤徳英著、厚木市民情報社発行、昭和48年11月発行。厚木出身の国会議員、安藤覚の伝記。製本は簡易だが、本文292ページで内容は充実。安藤の七回忌に刊行された。子供のときからの各時代の証言や談話…

第一徴兵保険の社員にお礼を言った高木恵三郎

『第一徴兵社報』は第一徴兵保険株式会社発行。昭和9年12月発行号が123号。26ページのうち、16ページが模範契約者の紹介で、赤ん坊や家族の写真であふれてゐる。生まれてすぐに保険の契約をしてゐて、裕福な家庭が多い。 次に多いのが10月18日…