2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

高山彦九郎と行く知識階級地獄

『虐げられた笑』(実業之日本社、大正11年10月第1刷)は生方敏郎の滑稽小説集。ユーモアといふよりも諷刺が強く出てゐる。 「神曲地獄篇」は高山彦九郎と共に、様々な地獄や天国を巡る話。尊皇家の側面には触れてゐないので、全国を行脚し、生方と同じ群…

SPADのリーダー、双瞳の磯部章弘

『一九九三年秋・日本クーデター それは闇将軍暗殺事件から始った』は昭和58(1983)年6月、室伏哲郎著、三天書房発行。装丁・装画は風祭竜二。 10年後にクーデターを起こすことを予想した未来小説で、テレビはケーブルテレビが発達してゐるが公衆電…

頭山秀三追悼会に参列した村松梢風

『私の履歴書』(昭和32年5月5日発行、金文堂)は村松梢風の随筆集。同名の連載が今も日経で続いてゐる。村松の連載も収録されてゐるが女性関係だけで終はってしまってゐる。全200頁のうち30頁くらゐ。 日経に載らなかった文章に「右と左」があり、此…

竹内圀衛がおこしたヨクカム会

『まづタベ方を改めよ』は、長野県小縣郡神科村の竹内圀衛の著。ライオンのホームページ で触れられてゐるが、公的機関の所蔵は不明。 発行所はヨクカム会。住所は東京都淀橋区落合四ノ一九八六。奥付では昭和17年6月20日発行で、前書の日付は10月1…