2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「悪徳新聞記者は敬して遠ざけよ」

『人事物件民刑百般 内證の相談』は岩崎徂堂・高橋茂共著、鈴木順閲。大正2年3月、岡本偉業館。ポケット判。金銭の貸借、戸籍の届け出方、婚姻・離縁、などの手続きや法律上の問題について、質問に答へる形で案内してゐる。 硬い項目に交じって、たまに目…

福田素剣「神代文字の存在を否定するは黙許する能はざる所」

続き。福田素剣の攻撃は竹内文書の関係者にも及んだ。『皇道日報』昭和18年8月20日付。文書を信奉する人々が、四国でモーゼの十戒を刻んだ石を掘ったことを「正気の沙汰に非らず」と批判。神宝と称するものも偽造・偽物だといふ。もちろん文書自体も明…

福田素剣「殲滅戦を断行すべし」

続き。福田素剣の行った思想戦とはどういったものか。米英や猶太を攻撃するだけではなく、その影響を受けたと福田が思ふ人物たちを槍玉に挙げた。『皇道日報』昭和19年1月18日付1面より。 今我が日本に現在する猶太思想謀略の選士たるは誰れぞ。大川周…

福田素剣「戦(いくさ)は生草(いくさ)」

『皇道日報』の戦中のものは題字下に毎月1、5、11、21、25日の発行とある。月5回だ。購読料は前金で1年12円。「皇道を宣揚して國體を明徴し、現時の思想戦を担当す」と謳ふ。4ページ建てのときは1面が全面福田素顕の論文。文末に素剣とあり、…