2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

頭山翁を顧問に迎へた東光会

『東光会会報』第1号は刊記なし。設立趣意書は昭和7年10月、経過報告では8年1月末に、2月中に会報を発行するとある。 東光会は東京に居る、経済的に困窮してゐる朝鮮人を支援するための団体。日本人と朝鮮人の内鮮融和が基調になってゐる。会長・財政…

色盲表の印税で『あたらしい文字』を発行した石原忍

『あたらしい文字』は、あたらしい文字の会発行の機関誌。昭和35年8月に創刊し、38年3月発行の通巻26号をもって休刊した。発行の経費は、石原忍博士の石原式色盲表の印税によって支弁されてゐた。 石原博士が亡くなり後継者もゐないので続刊が難しく…

野依秀市「強ひられてなほ出ししぶるものは言語道断である」

野依秀市『敢て御注意申上候』は実業之世界社、昭和7年4月発行。52頁の冊子。団琢磨、井上準之助がなぜ血盟団員に暗殺されたかについて、持論を展開する。団は三井合名の理事長。金は自分で稼ぐもので他人に世話になるものではない、といふ考へだった。…