2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日本青年協会常務理事・青木常盤

『小説 青木常盤』は関豊作、「常盤」編集室発行、昭和50年6月発行。全158ページ。著者は明治30年6月生まれ。中外商業新報、萬朝報などの社会部で働いた。 青木常盤は会津・猪苗代生まれ。会津中学・福島師範などを経て神奈川農事試験場、鳥取大学…

高畑和夫「集金は読者に快感を与える行為です」

『新聞販売の基本』は高畑和夫著、読売情報開発センター発行、昭和50年12月15日発行。 高畑は昭和6年生まれ。神戸商科大学卒業。マーケティング研究センター所属。大阪読売販売開発訓練委員会専任講師。 370ページで重みがある。表紙回りにびっし…

草莽の大極殿狂人、棚田嘉十郎

『小説 棚田嘉十郎 平城宮跡保存の先覚者』中田善明著、京都書院発行、昭和63年5月発行。 平城宮跡の保存に半生をささげた、棚田嘉十郎を描いたもの。実在の人物や団体の名前、趣意書、新聞記事を登場させる。 棚田は一介の植木職人で、観光客から平城宮…

目次的学問といはれた小原龍海

続き。『漫画』昭和25年7月号には「探訪 御落胤」のほかにも気になる記事があった。目次では「黒幕和尚暗躍す」(進藤朝夫)。ページをめくると、「黒幕和尚暗躍す―小原龍海師のこと―」と、副題がついてゐる。東久邇稔彦の伝記などに出てくる、小原の実像に…