2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

葉山青城の本を古本屋に売ったy氏

刑政特別号『人』は刑務協会発行、昭和24年4月発行。刑務所や犯罪などの随筆、小説などが寄稿されてゐる。その中に加藤武雄「y氏の盗み」がある。読んでみると、出版社の社員が会社の本を盗んで、古本屋に売って飲み代にする話だった。昔の話といふ設定…

英米の反道徳的行為を数へ上げた井上哲次郎

『修養世界』修養世界社発行、昭和17年10月号は第31巻第9号。通巻360号。井上哲次郎が「大東亜戦争と道徳」を書いてゐる。 昨年の開戦以来、皇軍は連戦連勝で戦果を挙げてゐる。これは、日本には神ながらの道があるからだ。英米にはさういふ道や道…

漢字廃止に執念を燃やした米沢良知

『尾崎行雄先生の志を継いで』は米沢良知著、甲府市の漢字廃止研究会発行、昭和46年4月発行。 著者は明治32年11月生まれ。印刻業に従事してゐたことがあり、漢字に造詣を深めた。満洲国皇帝の御璽も献納した。山梨水晶株式会社を設立し社長を務めた。…

長戸路政司「敬愛運動は霊火運動である」

『敬愛』は千葉市の敬愛運動本部発行。昭和12年4月発行号が創刊号。64ページ。長戸路政司主幹の運動。西郷隆盛の敬天愛人を基にしたとされてゐるが、詩情あふれる言葉が並んでゐる。 愛は一より二に、村より町に、日本より大陸へと不退転なる天業具顕の…