2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日蓮神社の建設を提唱した塩津淳一

『忠聖 日蓮傳』は塩津淳一著、大東亜立正協会発行、昭和19年4月発行。原稿自体は昭和18年8月ころまとめられたものか。 本書は日蓮の伝記だが、宗教家の枠を超えた勤王家としての日蓮に焦点を当てたもの。インド式の俗世を避ける仏教ではなく、非常時…

前方後円墳の造営を提案した長沢九一郎

『氏神と人間完成』は長沢九一郎著、氏神崇敬人間完成会発行、昭和35年6月発行。正誤表付き。発行所の人間完成会は富岡八幡宮内にあった。この本は同八幡宮などで行はれた講演などをまとめたもの。長沢の写真も載ってゐる。丸眼鏡でマイクの前に立ってゐ…

山崎清「読書は危険だ」

『顔の散歩 へぼと立派の考現学』は山崎清著、美和書院、昭和31年10月発行。著者は長くフランスに滞在し、石黒敬七とも一緒にゐた。ムーランルージュの裏にも住んでゐた。執筆時は日本在住。 古今東西の人物の顔について、個人の感想を書き連ねたやうに…

「笑われる覚悟」で書いた大光明眞雄

『歩く道が与えられた道 昭和初頭の人生実記』は大光明眞雄著、中外日報社、昭和59年9月発行。序は杉田有窓子。 著者の読みは、おおみや・しんゆう。明治40年愛知県豊川市生まれ。大正大学、大東出版社、知恩院布教講習所を経て、樺太の豊原開教ののち…