2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「勅諭ノ一字一句ハ神霊ノ結晶」

『勅諭を捧体し奉りて』は著者、出版者などの記載なし。本文に「肇国二千六百年の式典」とあるので昭和15年前後、追記に昭和16年6月とあるのでその頃のもの。 国民、特に軍人の心構へを説いたもので、大義に透徹していつでも死地に赴けるよう修養せねば…

頭山翁の言葉で檄文の印刷をやめた齋藤静弘

『真実を求めて』は齋藤静弘著、昭和51年7月、印刷堂発行。序は加部明三郎板橋区長、元駒本小学校長の武藤良吉、詩人の井上八蔵。家系図や集合写真、家族の近況なども載せてゐる。 明治36年に群馬県に生まれ、大正10年上京して印刷会社、印刷堂を設立…

富士宮瓊光「桃太郎とは生命原核をもてる存在の名である」

『霊峰富士』は昭和34年12月、富士宮瓊光、小壺天書房。序は水野成夫と徳川夢声。跋は藤沢親雄と大久保弘一。大久保は長年、著者と行動・研修を共にしてきたといふ。藤沢曰く「著者は日本の将来を荷う神才である」。 著者はいつも「富士は神造のピラミッ…

奥村喜和男に万年筆を逆手に持って迫られた堀川直義

『ブン屋紳士録』は堀川直義著、秋田書店、昭和41年5月。表紙カバー・カット関孝。扉に「面接博士の面接メモ」とある。堀川は明治44年京都生まれ、京大心理学科卒。朝日新聞記者。面接に関する著書多数。 本書は知り合った人々の逸話集。名前だけの人…