2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

足利尊氏の墓を毎朝起こした吉田妙

『塔影』は塔影詩社発行。昭和61年6月発行の213号は最終号で島本久恵追悼号。「島本久恵略譜」も収める。 島本は明治26年2月生まれ。夫の河井酔茗と女性時代社を興し『女性時代』を発行。恩地孝四郎の表紙が印象的だったと回顧されてゐる。戦後の昭和23年1月…

逆木原秀男「あなたのおカネはその日から生き生きと働くことでしょう」

『おいね殺し 商品相場の内幕』は井出英雅著、恒友出版、昭和46年5月発行。序文は高槻圭。 乾繭や綿糸などに投機する商品相場を勧誘する手口、被害の実態をドキュメント風につづったもの。固有名詞は仮名にしたとある。冒頭「あっため奥さんを狙う」とあ…

海老塚利明「心胆を寒からしめるような記事でいっぱい埋まっている」

『経営攪乱の防衛策 企業の裏街道を行く』は海老塚利明著、昭和39年11月発行。版元の白桃書房は神保町で会社経営に関する本を出版。「マネジメント・ライブラリー」シリーズで『会社はなぜつぶれるか 経営破綻のはなし』を皮切りに『経営昆虫記 人と虫と…

椎尾ひとし「古に復らうとするのは大間違である」

椎尾ひとし(言+同)『一九三六年何のその』は昭和10年3月、創生社発行。名前の言+同といふ字は漢和字典でもでてこない。名古屋の椎尾なので椎尾弁匡の親戚か何かではないか。 当時、非常時といふ言葉がはやった。この書は、非常時とは何かについて、自…