2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

頭山翁「不朽の文章は不朽の功業なり」

河出書房の『宗教と学校』を見てゐたら、皇學館が興学館になってゐた。皇學館は学校のうちに入らない、若しくは神道は宗教ではないといふ底意がある、はたまた皇の字が目障り――といふわけでもなからうが、題名と内容が題名と内容だけに校正はどうなってゐる…

李起東に煮え湯を飲まされた山田忍三蛇の目ミシン社長

『飛瀑』は布施田正の自叙伝。非売品で昭和47年7月発行。見返しには「飛瀑」の肩に「私録」とある。写真は父の生地の東尋坊で、著者が左手をポケットに入れて立ってゐる。 どういふ人かといふに、日本合同通信社から日刊工業新聞社、産経新聞社、世論調査…

原敏之の電界治療を受けた頭山翁

『生誕100周年記念 不老不病に挑んだ男 原敏之物語』(平成14年、株式会社エイチアンドアイ発行)は電界療法発明者の原敏之医学博士の追悼資料集。 原は電気で病気を改善させるヘルストロンの発明者だ。 大判で写真も大きく載ってゐる。その中に頭山翁と…

7000冊の本を救った男たち

熊本の農業修養団体、合志義塾農道部発行の『耕作の歌』を読んでゐたら、尊皇義勇軍を巡る座談会が載ってゐた。終戦の詔勅を偽勅だとして藤崎宮に集合し、軍に戦争継続を訴えて決起した。参加者は合気道の中島淑人万生館館長、北原一穂、工藤誠一県会議員、…

岡本普意識「天照大神も人間である」

『先駆者普意識 岡本利吉の生涯』(角石寿一著、昭和52年7月、民生館)は岡本普意識こと岡本利吉の伝記。同じ人だけれどもデータが統合されてゐない図書館もある。 昭和の初めまではアナーキストと近く、権藤成卿や新居格、下中弥三郎、平沢計七らと行動し…