2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

真如親王の夢を見た人々

澁澤龍彦の『高丘親王航海記』で知られる高岳親王。別名真如親王で、平城天皇の皇子。昭南島、現在のシンガポールで薨去されたとして戦時中に奉讃運動が盛り上がった。 真如親王奉讃会の機関誌として『大願』が発行された。昭和18年5月号には役員一覧が載っ…

藤沢親雄兄弟と旅行した福冨忠男

『あぶく』は地質学者、福冨忠男の随筆集。昭和41年8月、国土社発行。装丁・カットは斎藤愛子。序文は徳川義親。 福冨さんとの交遊は世俗に堕ちず、学究的でもなく、時に近く、時に遠く、飄々乎として風船玉の如きものか。正に この あぶくの著者先生こそ…

高橋伸典「さあさあさあという言葉は朝朝朝」

『日本は世界に叫ぶ 憲法改正必要の意義』は高橋伸典の著。昭和39年8月、郡山市の大和道本部発行の非売品。 手元のものには旧蔵者による書き込みがある。著者には批判的で、傍線や「ヤレヤレ」「独断」「?」などとある。 かがみ という言葉の中にある「…