2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

桜沢如一「私がもし第二の二・二六事件を起すなら」

桜沢如一『健康戦線の第一線に立ちて』は昭和16年6月、滋賀・大津の無双原理講究所発行。表紙の人口グラフが戦火の炎のやうに見える。 桜沢は心身の健康がいかに大切さを力説する。健康でなければ、戦争にも負けてしまふ。病気のことを、「姿なき殺人魔」…

倉田留吉『三大詔書と新日本国民の使命』の賛同者たち

『三大詔書と新日本国民の使命』は大阪の修養学館教頭、倉田留吉の書。大正14年2月、修養学館労使平和協会発行。 明治の教育勅語、大正の戊申詔書、精神作興詔書を取り上げて解説したもの。ルビで修羅戦場にワイールドバツトル、馬鹿にアンワイズリ、守護…

松木行賢「廃仏といふよりは興神であつた」

『先意堂遺稿』(昭和4年5月発行)は松木行賢の遺稿をまとめたもの。 松木は新潟の真宗大谷派専明寺住職。安政6年7月生まれ、大正12年4月、65歳で没。 詩文、俳句、雑著に分かれる。雑著の中に松木の回顧録が載ってゐて、明治期の宗教界の混乱が描か…