2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

花見達二「奇人変人で一座ができそう」

『昭和記者日記』は花見達二著、昭和43年3月、雪華社発行。日記といふよりも、近衛文麿や松岡洋右、吉田茂ら政治家や言論人の思ひ出から政治史や戦後史を論じたもの。 はしがきにいはく マスメディアの一部の世界では、頭からひとつの概念で人物や事柄を…

平井義一「ロスアンゼルスに着いたら油田に火をつけるんだ」

『応援団長』(平井義一、昭和39年10月、創元新社)は平井義一が波瀾万丈の半生をつづったもの。挿絵は笠井一。平井は大正2年3月、現在の福岡県豊前市生まれ。明治大の応援団長、東京の中心、麹町区会議員などを経て、戦後に衆議院議員にもなった。 火…

松室孝良「大東亜戦争といふ名前を付けたのが悪い」

『東湖神社鎮座記念講演集 東湖先生を偲ふ』は昭和18年5月5日の講演会をまとめたもの。紀元二千六百年水戸市記念事業委員会発行。 東湖神社は常磐神社の摂社として創建され、水戸学者の藤田東湖を祀る。4日が鎮座祭で、5日が奉祝祭。 文部省図書監修官…