2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

図書夫だった岡崎功

図書夫となる塵つもる書籍を取りてうち掃ふ 楽しみをもつ身とはなりたり 占領軍の指令によりて多くの図書焚かるこの本(ふみ)もこれやこの書(ふみ)あの本(ふみ)も 軍国主義と焚(や)かる口惜(くや)しさ 岡崎功『歌集 火雲』(第六版)より。昭和43…

時宗神社創建の賛同者たち

『元寇完遂 時宗公の忠誠』は鈴木隆著、時宗神社創建会、昭和18年1月発行の冊子、非売品。鈴木は創建会理事長。 鈴木は元寇から日本を守った北条時宗を祀る神社を創建すべく奔走。阪本広太郎考証課長からも協力を得て、時宗公に関する資料を集めるやう助…

大巴賀参太郎・頓間抜作・螺尾吹太郎の建言

『大巴賀参太郎・頓間抜作建言写』は全24丁。大巴賀は大ばか、と読むのだらう。この2人が明治3年に建言したものの写し。 その建言は突拍子もない内容で面白い。まづ神祇官と宣教使を置いたことに触れる。 宣教の御趣意は五倫の道を廃し貪欲無慈悲の趣意…

会津藩の隠密探偵だった大庭恭平

『上田郷友会月報』の大正4年1月号は通巻339号で三十週年紀年号。編集担当として小林雄吾の署名がある。 後半はすべて小林が書いた、第6代上田藩主松平忠固公の伝記。開明派の忠固は攘夷派の徳川斉昭と対立。斉昭のことは「其の為人や偏にして屈、頑に…