2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

浪越徳治郎の5月25日

『おやゆび一代 浪越徳治郎自伝』(実業之日本社発行)は昭和50年5月25日発行。函に特別頒価1,200円とある。「浪越徳次郎《百五十五年》記念」とあるのは、当時自身が70歳、指圧療法開業満50年、日本指圧学校開設満35年を合計したから。 昭和20年5月25日、皇…

犬養暗殺の霊示を頭山翁に伝へた西村展蔵

天下一家の会事件に利用されたといふ、西村展蔵の天下一家思想。息子の西村一生が書いたのが『西村展蔵の生涯』(北斗書房、昭和53年4月)。巻末に年譜や家系図が附き、家族写真のやうなものも沢山載ってゐる。その中に神職の装束を着装してゐるのがあって中…

鼻息荒い茂木久平

続き。長島又男は明治37年生まれ、昭和2年早稲田大学政治経済学部中退。聯合通信社入社。電通と聯合が合併した同盟通信社で政治部長、論説委員など務める。戦後は『民報』を創刊し主筆。兄の隆二は桂太郎の女婿。 天龍関が角道改革を志した春秋園事件につい…

山本達雄内相「ホホオ」「ヤア」

長島隆二議員の弟の長島又男が書いた『政治記者の手帖から』(昭和28年3月、河出書房)。検閲の様子が出てくる(p134)。 図書課へ行くと、係官が、文字どおり、新刊の書籍に埋まって、赤鉛筆を握っていた。青い顔をし、ときどきプーツと深い呼吸をしたり、…

秩父宮殿下にサソリ百匹を御覧に入れた寺田文次郎

福書房の『往診鞄』(竹村猛児著)巻末広告では武野藤介編になってゐた『ホルモン談義』。昭和30年7月に世に出たのは『ほるもん随筆』(妙義出版株式会社)。寺田文次郎の単著。表紙は狸が露天風呂に入ってゐる図柄で、粋人粋筆ものめいてゐる。 序文は著…

田辺宗英「日本人は富士山の絵がかければいいんだ」

今日も東京ドームは満員御礼大慶至極。昔は後楽園球場といった。創立者の一人で、後楽園スタヂアムの社長を務めたのが田辺宗英。妻の父は新撰組の生き残りといふ結城無二三。異母兄は小林一三。 伝記の『人間 田辺宗英』(昭和44年3月発行、田辺宗英伝刊行…

山田美妙も佐々木照山も住んだ家

西村文則といへば茨城出身で、戦前戦中に書いた、水戸学に関する著書をよく見かける。『八十八翁清談 風韻味覚』は昭和37年10月、明玄書房発行。戦後は漢詩の指導をして、戦前は茨城日報社長などを務めた新聞人だった。その前は報知新聞や台湾日日新報で働い…

頭山立助が三保で見たもの

頭山立助は頭山翁の長男。一周忌の遺著として『聖戦』がある。編者は西郷隆秀、人文協会、昭和17年9月25日発行。略歴は1㌻に収まってゐる。 一、明治二十四年一月二十三日 頭山満長男として福岡市に生る。 一、大正四年 上海、同文書院卒業。 一、大正八…

都内で弦斎カレーパン

汐留のテレビ局前で弦斎カレーパンをいただく。ゲートを入ってすぐで、出店してゐる4店舗のうち一番よく売れてゐる。一個200円。具沢山で福神漬がよいアクセントになってゐる。イベントは6日まで。 しかし穂村弘氏ではないが、弦斎は一般人に「カレーに…