2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

池田潔「ぼくの読書法は、本を読むことである」

『第三の随筆』は池田潔著、昭和30年8月、読売新聞社発行。表紙カット鳥海青児。読売新書のひとつ。新書といっても現在のやうな新書版の大きさではない。ソフトカバーで気軽に読めるものといったところか。巻末広告のラインナップには「良識の泉 現代の…

スプーンを曲げられる高濱正明

『運鈍根の男の伝』は高濱正明著、ウサミプロダクション共同企画の企画・編集、平成7年11月初版、8年7月再版。 高濱の自伝。父の●(青+光)作は明治15年1月生まれ。帝国興信所(帝国データバンク)新潟支店長を務めた。正明は大正7年1月生まれ。ウナ…

ノルウェーの新聞に載った頭山翁

『新聞の今昔 激動する新聞戦国史』は河合勇著、新日本新聞社発行、錦正社発売、昭和47年12月。河合は明治32年生まれ、大正12年4月早大英文科卒、東京朝日新聞入社。戦後は日刊スポーツや新日本新聞で働く。 新聞の起源から説き起こし、大小さまざ…

三井信「神は唯空漠に存在するにあらず」

『聖勅奉行読本』は大正15年12月、聖勅奉行会発行。同会は久我常通会長、三井信理事長。 陸軍少将・男爵の黒田善治が篆刻した、教育勅語の掛け軸を頒布するために組織された。黒田は尼港事件に出兵した際、病を得て、左半身不随となり帰国。難波大助の虎…