2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

北昤吉「陸軍パンフは未熟なる抽象論」

同じ旬刊全貌昭和34年3月1日号に、北昤吉が「二・二六事件の真相 私だけが知っている」を書いてゐる。一輝の弟の昤吉が事件の詳細を語る。当日は早大で同僚の親友、武田豊四郎と日本新聞社などに行ってゐる。 翌年7月21日検挙されたのは、磯部浅一の…

富士山麓に皇居を造る田中清一

『旬刊全貌』昭和34年3月1日号、通巻89号に「富士山麓に皇居を造る男」 (陛下にウンと儲けて戴くつもりじや!)の記事。 その男とは田中製作所の田中清一。日本列島に高速道路を縦貫させる田中プランで注目を集めた。田中は富士山麓に皇居を造営し、陛…

巽忠春「ダイヤモンドは永久的な財産」

『宝石と共に五十年』は巽忠春著、株式会社タツミ商店発行、有限会社少年社編集、昭和55年発行。函。序文は櫻井欽一、黒澤為重。 巽は明治39年2月生まれ。宝石一筋で業界の生き字引ともいはれる長老。父の時代からの宝石業界の趨勢と自伝を記す。見出…

「国民の良識」は決して眠れる獅子ではない

『皇室をお護りするために』は、皇室の尊厳をお護りする請願運動全国連絡協議会の編集・発行。昭和36年9月15日初版、11月15日再版。 まえがきに発行の趣旨が述べられる。昭和35年12月、「わが国における代表的な総合雑誌」である中央公論に、深…