2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

島田清次郎がフェイクニュースの材料にされた理由

『信州及信州人』(昭和3年一月二月合併号)に「特別読物 記事を売る」が載ってゐる。著者の伊藤松雄は脚本家。新聞の特置員とあるから今でいふ通信員で、普段は山羊を育てたりしてゐた。ある青年から、双倉胴太郎の暗殺未遂事件があったといふ特ダネを教えて…

磯部浅一の「獄中手記」を隠してゐた吉田彦太郎

『憲兵秘録』は昭和31年4月15日初版、鱒書房発行。手元のものは4月20日の再版。明治32年生まれ、東大法学部卒の元憲兵、角田忠七郎の執筆。出版時は弁護士、全国憲友会委員長。 明治・大正篇10件、昭和篇11件、外地篇9件と、憲兵にまつはる計…

これは広報マンの遊びなのである‐グループGeraの『広報痴典』

『広報痴典』はグループGera編・発行。昭和47年2月発行。福岡県内6市の担当者が集まり、広報に関する用語を辞典風にまとめたもの。冗談の中に毒や本音が吐露されてゐて面白い。もとは同人誌『Gera』の連載。 例えば あいさつ【挨拶】 くだらない首長ほど…