2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

明治教の衛藤明光管長は大発明家?

時事通信社の『読物時事』は『太平』の改題後継誌。昭和22年5月号・3巻4号には橘外男、丸木砂土、水谷準、井上友一郎、室生犀星、谷崎潤一郎らが並ぶ。式場隆三郎「入れ歯綺譚」は見開きの分量ながら筋立てもしっかりしてゐる。「帝京タイムズという新…

大川艙太郎「蜷川新は不忠不義の大国賊」

続き。宇治川天保は「刷けついで」で、自分たちへの批判を取り上げたり反論したりしてゐるが、この筆者はとても口が悪い。『国体科学』は『原理日本』と交換雑誌だが、都合の悪い記事が載ってゐると向かふが送ってこないのだといふ。 蓑田といふのは、実に天…

松島道人「末世の神主は神を売つて居る」

西宮・国体科学連盟本部発行の『国体科学』昭和5年3月号は、第五十号記念倍大号。里見岸雄は連盟の統監と称してゐる。 「一神職より神職界へ」は、里見から寄稿を求められた神職、松島道人による一文。中身も分量もあり、単なる読者投稿と異なる。内容とし…

東亜相互企業の慰安旅行に参加した田辺茂一

『銀座ネオン街これだけ暴けば殺される』(粋川太郎、昭和60年6月、政界往来社)の表紙には「各界名士実名入り」「銀座夜の無頼帳控え」といふ文字も躍る。 1章「銀座を代表する�女狐�ママ列伝」から8章「匿名座談会 銀座夜のスキャンダル全公開」まで、…

2500年後に旅行した小田俊与の友人

『詩集 覚えはない』(小田俊与著、太陽出版社、昭和28年3月)には、原水爆禁止を訴へる詩「覚えはない」がある。 貴方は、原爆を落すことの許可をいつ神から授かつたとおつしやるんですか? 貴方は、水爆で幾千万、幾億の生命を殺戮する権利を いつ誰から…