2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

稲葉晴忠「今は書物の余りに多きを怖れて居る」

『赤城の森』は赤城学庭会発行、大正元年12月発行号は第36号。東京・牛込にあった赤城小学校の出来事や論説、読み物などを載せる機関誌。 「児童と課外読物」と題して、稲葉晴忠が5ページにわたって課外読物の良い点や悪い点を論じてゐる。目次の稲落…

祝詞を暗誦できた渡辺美智雄

『大物が育つ家』はミサワホーム総合研究所編集・発行。昭和60年12月発行。「副題が「大物50人の自伝的家屋論」。「子育てに一家言あり―③」ともあるが、これは「ミサワ・チャイルド・ブックス」といふシリーズがあり、その3冊目といふこと。 大物の…

丁髷と禊に生きた瀧澤有徳

『隠士 瀧澤有徳』は緒方弦雄著、先哲顕彰会発行、昭和17年7月印刷発行。長野の上田で幕末から大正を過ごした瀧澤有徳について、略伝、追悼文、著作をまとめたもの。 瀧澤は弘化4(1848)年3月生まれ、大正10(1921)年7月12日没。息子の瀧澤七郎は衆…

柳原燁子「仏教は暗い、あきらめばかりが多いのです」

『婦人と修養』は大日本婦人修養会編纂、婦女界社発行。4巻2号は昭和10年2月号。柳原燁子が「悩みを円満解決する神道」を寄せてゐる(目次では「悩みを解決する神道」)。白蓮は日蓮ゆかりの名前だからか、燁子の名義になってゐる。 燁子は今までにキリス…