2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

生いもかじった河合徳三郎

『新潟評論』は新潟評論社発行。発行者は玉井理勝。1巻4号は昭和2年8月発行。この号に河合徳三郎の紹介記事が載ってゐる。河合の各種救済事業により新潟県民が助かってゐて、玉井はその「仁侠友愛」に感動したとある。大和民労会には触れられてゐるが、…

新渡戸稲造「忘れて仕舞つてこそ本当に本を読んだ値打があるのだ」

続きと補足。悪書を読むのは、本を読まないことよりも悪いと論じた満尾君亮。しかし満尾と違ふ読書論も『心之種』には載ってゐる。 水戸運輸事務所庶務係長の高梨茂吉が「読書の興味、選択法、読書法」と題して、長文を寄せてゐる。高梨は読書を熱く論じる。…

全人類に田中智学の著書を薦める石黒寅吉横浜駅長

今年は彼岸が過ぎても暫く暑かったけれども、やうやく秋めいてきた。本についての催事の案内も出来てきた。 『心之糧 鉄道人と読書』(東京鉄道局、昭和16年7月15日発行)は『教養資料』の第百輯記念号。読書特集で、208頁もある。鉄道関係者の読書に…