2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

柳家金語樓の創作落語「鋏の音」

『時局と人物』は時局と人物社発行、第百書房発売。2巻1号は昭和14年1月発行。表紙のイラストは洋装の婦人。裏表紙の広告がいい。第百書房発行のユーモア小説三人集のもの。戦地の兵隊さんは戦地に長く居るので、顔がひげだらけ。その顔で白い歯を見せ…

古川緑波が見た生大黒様

『川柳祭』は川柳祭社発行、昭和24年10月号に古川緑波が「シヨウコンシヤ」を書いてゐる。招魂社、つまり靖国神社のこと。といっても、すべて春秋の祭りにやってきた見世物小屋の様子を描いてゐる。明治36年生まれで10歳に満たない頃のことといふか…

清家正「電車の中でも立ちつゞけ得る健康と若さを誇れ」

『教育修身公民研究』は精神文化学会発行。復刻がある。臨時増刊号の日本的錬成教育方法研究特輯は昭和17年11月発行。 三井甲之の「臣道感覚錬成の教育法」があるが、これは談話と著書の引用をつなぎ合はせたもの。理由はわからないが「執筆など絶対せぬ…

成瀬文学博士「火星とは何処か外国の町の名前ですか」

暖かくなってきた。 『衛生新報』の明治41年5月号は通巻81号。衛生新報社発行。「男子罵倒論」の黒光女史は相馬黒光だらうか。青柳有美に反論してゐる。もしも現在の男性と女性の立場を入れ替へたならば、女は男以上の好成績を収めるに違ひない、と自信…