2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

五月に詠める歌三首

新しきすめらみことの大御世に 薄葉透かして日の照り通る 皇恩の十の休みと知らぬがに 外つ国に発つ人のさはなり まめ人のいたつき癒ゆる日のもがも 垂るゝ恵みに漏るゝしづくよ

川崎に計画された義士神社

『日本義道会趣意書』は10ページほどの冊子。奥付はないが、文中に皇紀2596年8月とあるので昭和11年以降の発行。 かつて、赤穂義士の大石良雄が討ち入り前、川崎の平間村に家を建て、同志糾合の場所としたという。日本義道会はこれを記念し、各種の…

『神ながらの道』しか読んだことがない小原さん

佐藤勝治『宮澤賢治批判 賢治愛好者への参考意見』は十字屋書店発行、昭和27年12月発行。発行元は現在は神保町の新刊書店。 佐藤はもと宮澤賢治の研究者で法華経の信仰者だった。しかしこの書は一転して、賢治への批判をぶつけてゐる。その論点は、賢治…

広瀬喜太郎「わたくしは一種の戦慄をおぼえる」

続き。明治39年、広瀬喜太郎が中学二年生だったときのこと。当時富山・高岡に図書館がなかったことを残念に思ひ、先生にその必要性を訴へた。念願かなって図書館が出来ることになり、開館式にも招かれた。 わたくしは異常の感激を覚えた。ああ図書館―夢に…