2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

耳学問をすすめた荻昌朗

『耳学問 聞きかじりをモノにする法』は荻昌朗著、日本経済新聞社、昭和47年4月発行。日経ノウハウ・ブックスの一つ。 著者は大正12年生まれ、日本放送協会資料センター主査。著者略歴によれば「話のおもしろさは天下一品。これすべて〝耳学問〟の成果…

福良竹亭を訪ねてうんざりした城戸元亮

『碧山人 自叙 城戸元亮小傳』は発行所などを示すものなし、あとがきは昭和42年10月。本文40ページに写真、年譜などがつく。毎日新聞社会長を務めた城戸元亮の自伝的な文章を集めたもの。『日本談義』『五十人の新聞人』『動向』などのものを収録。短…

寺田稲次郎「こんな世界から、一日も早く脱出しなければならない」

『荒野に骨を曝(さら)す』は杉森久英著、光文社、昭和59年1月発行。書名に添へられた歴史・ドキュメントノベルといふのは、実際の歴史に材を取った小説。目次には「英雄と好色」「革命家の息子」「千島探険の勇者」「爆破行」「荒野を駆ける」「国士への…

千楽集に見る本のたのしみ

『千楽集』は昭和16年4月発行の非売品。幕末の歌人、橘曙覧の連作「独楽吟」に倣って作られた。独楽吟は「たのしみは」で始まる和歌を並べたもので、後世にも読み継がれた。 同志らが集って、千楽会を組織。「人の世の悲みと、憎みと、怒りと、恨みとをし…