2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

六原青年道場の訓練生を教へた阿部清治郎

『もうひとつの昭和史 北上山系に生きた人々』は田中義郎・塚田博康・陸口潤著、辺境社発行、勁草書房発売。昭和52年7月発行。疎開、金融恐慌、飢饉、農地解放など、岩手県の話題を14本集めたもの。もとは東京新聞社会面の連載で、加筆したり項目を追加…

高木兼寛「常に音声を多く使用する人々は、其心身概して強健なり」

『国民必修 神社概説』は高木兼寛著。発行所の記載なし。縦型の冊子。大正8年4月に3版発行で、2月の初版以来、合計5万部印刷とある。非売品とあり、神社などで頒布したのだらうか。 著者の高木兼寛は脚気論争で森鷗外と対立し、のちに高木の正しさが証…

柳田国男の本を読んだ山口良吾と良忠

『われ判事の職にあり 山口良忠』山形道文著、佐賀市の出門堂発行。平成22年発行。肥前佐賀文庫の一冊。文庫といっても大きなサイズ。もとは昭和57年、文藝春秋発行。5版で絶版となってゐたのを、図版などを増補して復刊した。 山口は昭和22年、ヤミ…

婦人専門書籍店を開いた磯貝道子

『女学世界』博文館発行、大正12年3月号は第23巻第3号。1ページだけだが興味深い記事がある。「時代の要求によつて生れた 婦人専門の書籍専門店を訪ふ」。無署名。外国の話かと思ったがさうではなく、東京の四谷見附にあった。 名前は家庭堂書店。看…