木の花社営業ニユース「祭りは真釣り」

 『営業ニユース」は木の花社発行、No.5は昭和33年5月発行。おほもと5月号の付録。一枚の紙の表裏に通販の商品がたくさん載ってゐる。全国的茶道ブームで、大本支部でも茶道の習得に励んでゐる。そこで茶箱頒布会を開催し、茶道用具を毎月届けるのだといふ。

 電気罨法器は電灯から電源がとれる温シップ。腰、背骨、腹に使ふ。3500円。木の花こけしは新しい参拝土産とあるが、通販してゐる。郵送料共で116円。八雲琴は松号、梅号、竹号がそれぞれ1万円、8000円、6000円。松号の分割だと1回1000円で6か月。松竹梅の順番でなく松梅竹なのは何か神学上の理由があるのだらうか。

 食品や栄養剤の種類が充実してゐる。元気の素は「薬でないのに薬の働きをする最良栄養素」。GH100番は「副作用絶無 長期大量服用可 相乗作用服合せ(無害)」。

 2面には「病魔を追放せよ!!」といふ無署名論文が載ってゐる。神々の働きで食品の選び方を説明してゐる。アルカリ性食品は高御産巣日系統。海草、野菜、果実が含まれる。酸性食品は神産巣日系統。肉、魚、玉子、大豆、穀類が含まれる。こちらには嚙む作用の凝集性求心力と説明がある。嚙むでカムムスヒ。この2系統をうまく調和させることが大事である。これが祭り=真釣りにつながる。

祭りの本義は真釣りであり、その調和を失うものを罪けがれというのであり自づと禍を生じます。

 日本家屋の構造も日本人が肉食をしないのも真釣りの本義にのっとったもの。

 そのほかにも紙面いっぱいに商品を展開。笏と祝詞いれ、神授のカルシウムの真珠、食中毒にも急性肺炎にも効果を謳ふオモトゲン、左右の柱に水虫のタロン。湿疹にエクメンなどと幅広く、目移りがする。