2020-01-01から1年間の記事一覧

太西威尊「邪神邪霊あつかいはいけません」

『太古宇宙光照神道(あまひのおおみち)』はあまひのおおみち国際本部出版部発行。第55号は昭和64年発行。 太西威尊(たいさいあらたかあなあ)は大連神社に奉仕してゐたとき、親神様から神道の世界宣布と地球連邦大平和運動を命ぜられた。 伊勢神宮の日本…

夢で神の国と地獄を訪れた琴錫龍

『キリストの戦争裁判』は琴錫龍著、I・N・C・A出版部(国際人格者協会)発行。昭和21年5月発行。著者は朝鮮人。東京大空襲で、本所福音協会の恩師、広野捨次郎牧師を亡くした。 その広野牧師が夢の中に現れて、神の国や地獄を案内してくれた。古今東西の有…

「勅諭ノ一字一句ハ神霊ノ結晶」

『勅諭を捧体し奉りて』は著者、出版者などの記載なし。本文に「肇国二千六百年の式典」とあるので昭和15年前後、追記に昭和16年6月とあるのでその頃のもの。 国民、特に軍人の心構へを説いたもので、大義に透徹していつでも死地に赴けるよう修養せねば…

頭山翁の言葉で檄文の印刷をやめた齋藤静弘

『真実を求めて』は齋藤静弘著、昭和51年7月、印刷堂発行。序は加部明三郎板橋区長、元駒本小学校長の武藤良吉、詩人の井上八蔵。家系図や集合写真、家族の近況なども載せてゐる。 明治36年に群馬県に生まれ、大正10年上京して印刷会社、印刷堂を設立…

富士宮瓊光「桃太郎とは生命原核をもてる存在の名である」

『霊峰富士』は昭和34年12月、富士宮瓊光、小壺天書房。序は水野成夫と徳川夢声。跋は藤沢親雄と大久保弘一。大久保は長年、著者と行動・研修を共にしてきたといふ。藤沢曰く「著者は日本の将来を荷う神才である」。 著者はいつも「富士は神造のピラミッ…

奥村喜和男に万年筆を逆手に持って迫られた堀川直義

『ブン屋紳士録』は堀川直義著、秋田書店、昭和41年5月。表紙カバー・カット関孝。扉に「面接博士の面接メモ」とある。堀川は明治44年京都生まれ、京大心理学科卒。朝日新聞記者。面接に関する著書多数。 本書は知り合った人々の逸話集。名前だけの人…

熊沢天皇を霊的に説得した小泉太志命

『三劫の帝王』は三重県の神武参剣道場、昭和53年7月発行、非売品。表紙と扉は竹村碩峯著、奥付では編者。竹村が道場の小泉太志命について、世の中に伝へようとして記したもの。 「はじめに」にはその甚大な苦労を記す。 宇宙を捉える道具が発見されない…

伊藤律暗殺仮装事件の浅沼龍三こと山本卯一

『旋風』(白文社)は昭和24年2月号が第2巻第1号、通巻第7号。この号に「左右両翼を食ふ男 仮装暗殺事件の真相」が載ってゐる。 前年9月、長崎県生まれの元炭坑夫、浅沼龍三こと山本卯一が伊藤律を暗殺しようとしたが翻意し、原宿署に自首したのだと…

大植明正「神は超合理の神である」

『永遠の栄えに到る道』は大植明正編、昭和31年6月、天社山蔭神道愛信会内超真理研究会発行の冊子。書名などから、どんな秘法が記されてゐるのかと頁を繰ると肩透かしを食ふ。序に曰く 事業の繁栄にしても、経済の法則を研究し需要と消費量、その供給量と…

松岡譲「ただ涙が出る」

『問題の創作 法城を護る人々に就て』は本文31ページの小冊子。奧付などなしで、長谷川巳之吉が「大震災にもめげず…」と書いてゐるので関東大震災後の発行。 表紙に長谷川巳之吉「信條の實現」とあるのは、本文では「信條の實現 鷲尾順敬著『大日本宗教文…

谷村金一「実に戦慄すべき有様が、繰り返されて居るのであります」

『対生物戦への兵器の整備 熱は生命線守備の第一線』は谷村金一著、大日本健康増進協会出版部発行、文舟舎発売、昭和10年8月1日納本。 序は警視庁防疫課長の井口乗海、浅田礼三陸軍中将、柏木正文海軍主計中将。井口曰く 顕微鏡下の世界のニウスが、新聞…

原田稔甫「握飯は立体の日の丸である」

医道社の『医道』は昭和9年1月号が第6年第57号。医道社は三則の一つに「皇国伝統の医学を復興し…『国家治療』の実現」を掲げる。主幹に就任した原田稔甫の新年の辞は、おむすびを礼賛する。 赤き梅干を白き飯で包んだ握飯は、平面の日の丸旗に対し立体…

船口万寿「つまり歴史にお正月を作ることである」

『船口萬壽傳』は岡本清一著、四季書房、昭和17年3月発行。刊行のことばによれば、四季書房は以前から「新しい伝記」を計画してゐた。「不幸にも世に出ることなくして埋れた天才や努力の人々」を掘り出して紹介するのだといふ。この書が第一作で、次いで…

井口龍北「適当なる脂肪は、女性に於ては、その美に多大の貢献をなす」

『秘密 結婚身元調べ方』は井口龍北著、大正7年8月発行、人事調査所発行。井口は元万朝報社員、人事調査所長。人事調査所は衆議院内議員倶楽部内にあった。 結婚前に、相手の身元を調査することが大切だとし、その項目や注意事項を解説してゐる。項目は戸…

加藤喜孝「来らなくともよい、黙契を交しておかう」

寒いから暖かくなりたい。 『二陣三陣』は二陣三陣社発行の国体政治宣伝パンフレット。「二陣三陣」といふのは日蓮の遺文から採られた。第2号「吾人の観たる現代政治と我等の運動」は昭和2年4月29日発行。 表紙裏の「二陣三陣の使命」を見ると発行者の…

ぐらい銭を戒める河合省鑑

『之は悪い癖だ』は河合省鑑著、瞳社出版部、昭和4年3月10日発行。手元のものは5月1日の5版。序は工学士の高亮範、合同毛織今津工場工場長の藤本弥治太郎、経済学士の黒田格。 河合が自身の悪い癖を綴った書で、「用事もないのに外出する癖」「物を粗…

堀田善太郎「楠公がスポーツ訓練の宗祖だ」

『密宝楠公遺訓書』は堀田善太郎編著、昭和7年11月、楠公研究会発行。堀田は元新聞記者。明治41年、奈良で老人から「楠公正行へ遺言の事」といふ写本を受け取った。腐敗堕落する現代社会を憂へてゐた堀田は、その内容を読んで大いに悟るところがあった…

林耕之「斯うも神道観の違ふのは妙なことだと思ひます」

『神道神学交論』は林耕之・上條馨共著、昭和29年5月、五十鈴会発行。序は神社本庁事務総長の吉田茂。 始まりは28年4月、山梨県の神職、上條が新報紙上に「神道宗教化の為に」を発表したことによる。上條は大正10年3月生まれ。折口信夫の神道論に共…