大植明正「神は超合理の神である」

 『永遠の栄えに到る道』は大植明正編、昭和31年6月、天社山蔭神道愛信会内超真理研究会発行の冊子。書名などから、どんな秘法が記されてゐるのかと頁を繰ると肩透かしを食ふ。序に曰く

事業の繁栄にしても、経済の法則を研究し需要と消費量、その供給量と生産高の流動バランスを研究せずして、その繁栄は望めない。いくら神々に祈つても、その繁栄は望めない。 

 

 次代の教団は、神えの真の祈りと神の真理を正しく学ぶ神学、倫理、道徳、政治、経済の哲理及科学論理や教育の哲理を教える真理の殿堂でなくてはならぬ。

 

 ただ神に祈るだけでは繁栄は望めない。この世の諸学問の合理性の中にこそ真理がある。それらを学ぶことが人間修行の第一歩だと説く。

 生活の注意点についても、一見地味でまっとうな例が並べられる。食事では食品、食器、台所を清潔に保つこと。家の周囲は常に整理整頓すること。身体を傷つけ痛めぬよう注意すること…。

 これら平凡なことは合理であり、合理こそ神の与へたもの。神は非合理ではなく、合理的なもの。

 

神は霊魂を計画し給うた超合理の神である。我等の智慧は合理の満足と合理への安心を求めさせられている。超合理の神は我等の智慧に合理を愛する力を与へ給うている。

 

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