スプーンを曲げられる高濱正明

『運鈍根の男の伝』は高濱正明著、ウサミプロダクション共同企画の企画・編集、平成7年11月初版、8年7月再版。

 高濱の自伝。父の●(青+光)作は明治15年1月生まれ。帝国興信所(帝国データバンク)新潟支店長を務めた。正明は大正7年1月生まれ。ウナギの養殖業などののち、茨城・日立で金馬車の名前のパチンコ店やレストランを経営した。戦中のことを回顧し「兵役につくのは当然のこと」「強制されたという思いは、ほんのわずかも、千分の一程もない」。アメリカ人のポール・ソロモンも日本人の礼儀の良さを褒めてゐたと紹介する。

 ポール・ソロモンのことは第5部「精神世界について」に出てくる。高濱はソロモンにも会ひ、「日立第三の目」といふ、精神世界の充実をはかるグループを主宰してゐた。メンバーは茨城キリスト教学園総長・理事長、浅野春三の四男の信、市役所勤務の滝口悟ら。

 

 

 瞑想をすると、額の第三の眼の辺りに薄紫色のものが浮かんでくる。あまり瞑想をやらない時は、白色。もっと集中すると紫色になってくる。私は、五、六年前からスプーンが念力で曲げられるようになった。

 

  ビジネスには見えない力も大切だと説き、「虫の知らせ」による直観力で経営を安定させられるのだといふ。

 

 

日本新聞社の名刺広告の申込書。もう使へない。

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