日活演芸館支配人、浅井覚吉

長万部あたりにて、日活演芸館支配人、浅井覚吉なる人同車されて居り挨拶に来り大いに神聖運動を礼賛し「自分は昨日函館を出発する積りであつたが御一行がこの汽車に乗られる事を知つて同車せんと一日延ばしたのである。過日頭山満先生に逢つたがあの偉い頭山先生でさへ王仁三郎氏のことを出口先生と言つて居られる。実に神聖運動は国民として是非やらねばならぬことで自分も及ばず乍ら力を尽さして頂き度い」云々と。

9/30と同じ号より。昭和10年4月30日の出来事。副統監一行に逢ふために追っかけてきた浅井覚吉。かういふ賛同者が各地に居たのであらう。大谷敬祐の「統監代理北海道御巡行記」といふタイトル。歓迎の様子が御巡幸を思はせる。この時の御巡行では何度も「下位深町両氏」とあり、行動を共にしてゐる。この深町霊陽といふのもなかなか波瀾万丈なお人だ。