はるか神保町

 昨日の深夜テレビ「百識王」は、山手線の駅名の由来を紹介するもの。最後は神田駅で、①伊勢神宮に献上するための神田があった②平将門の子孫の神田氏が住んでいゐた、の2説だった。②は知らなんだ。

 その直後、神田といへば神保町といふことで、古書店街が映ってゐた。むう。この誤解は何十年経っても解けないのだらうか。そしてこれから先、何人の本好きを遠回りさせるのだらうか。

 古書店街があるのは神田神保町だけれども、JRなら御茶ノ水か水道橋が最寄り駅になる。神田駅で下りてもかなり遠回りになる。

 この勘違ひは本好きの人口に膾炙されること久しく、殆ど古典笑話だ。ただ出典や初出を示すとなると難しい。活字ならまだしも、映像としては貴重な証拠である。

 しかし最近の制作会社は、ヤフー知恵袋も見ないのだらうか。