2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

鈴木幸之助「操觚者は洪水猛獣の害」

『東北文壇』は仙台市の東北文壇社発行、明治37年1月号が第3巻第1号。編輯兼発行人は宮崎真。東北地方の男女がさまざまな文章を投稿してゐる。鈴木幸之助の題は「危険なる操觚者」。操觚者は作家、記者、編集者などを幅広く指したもの。筆者は彼らを厳…

狂詩人、宮崎旭濤

やっと暖かくなってきた。 『週刊サンデー』は文星社発行、144号は明治44年9月10日発行。島中雄三が「狂詩人旭濤を憶ふ」を書いてゐる。一見あまり奇異に思はなかったのは、滑稽味のある詩句のことを狂句や狂詩といふので、この見出しもそれだと思っ…

文殊山人「記者は教養があり品位がある」

『佛教思想』は佛教思想普及協會発行、昭和4年7月号は第4巻第7号。「ドンナ人にもわかる佛教雑誌」をうたってゐる。文殊山人が宗教新聞の中外と文化を取り上げて論じてゐる。中外について次のやうに称賛を惜しまない。 記者は節操を持し、真に社会の公器…

メーソン「男子はできる限り婦人に接近せよ」

『山梨青年』は山梨県青年団山梨県女子青年団発行、昭和8年9月号が第102号。メーソンが行った講演の筆記録が載ってゐる。メーソンの女性観やどのやうな環境で講演してゐたかがうかがへる。 定刻通りに始まったことを褒めるメーソンだが、その後は日本人…