2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

生まれなかったボク「このうらみ、はらさないでおくものか」

『日本太郎の受難と復活』は北村維康著、朱鳥社発行、星雲社発売、平成14年9月発行。 第1章「日本太郎の受難と復活」、第2章「生まれなかったボクの話」、第3章「二郎の生い立ち」の構成で、著者の理想の日本像が描かれてゐる。 終戦後、日本太郎はア…

ニョゴニョゴしてゐた小花清泉

『影の境地』は小花清泉の遺稿歌集、昭和17年11月、竹柏会発行。函。娘の小花綾子の謹呈箋つき。序文は佐佐木信綱、印東昌綱。 小花清泉は明治4年1月12日、静岡県の藤枝生まれ。東京帝大で小泉八雲に学び、英詩や世界の神話研究に没頭した。信綱が「…

モダンなひとのみちの教祖様

『ひとのみちの歌』は静岡県のひとのみち浜松支部発行、昭和8年1月発行。表紙に書き込みがある。カタカナなどが一部かすれてゐるが、概ね次のやうな文言だらう。 昭和十二年邪教狩ノタメ宏大ナル殿堂爆破各支部等スベテ解散命令ノ下ル所トナリ教主初メ獄中…

渡邊薫美「それは地球を円くする事である」

『不退轉輪(不退転輪)』は千葉市の不退轉輪講発行、創刊号は昭和13年11月発行。今泉定助をして「釈迦・基督の次に位する半神人」と言はしめた渡邊薫美。薫美の共鳴者たちが集まって作ったのが不退轉輪講で、創刊号の大部分は薫美が前年11月に東金女…