午後遅くまでじたばたしたあと神保町へ。新宿展が目的。その前に新刊『ゴジラと日の丸 -『片山杜秀のヤブを睨む」コラム大全』購ふ。SPA！の連載をまとめたもの。頁の下とか横とかに変遷しながら続いてゐた。
よく覚えてゐるのは中岡艮一がムスリムになった記事。印象深くて懐かしい。2001年だったのか。日本イスラーム史が元ネタだと思ふが。当時はネットもなくて右翼情報に飢ゑてゐた。索引が詳しくて重宝。なぜか扶桑社ではなく文藝春秋から。
連載の終わりも始まりも、何の口上もない。突然載らなくなったので、そのあと何週か、載ってゐないことを確認するため立ち読みした。あとがきで連載の立場を知ってさもありなんと思ふ。
新宿展、普段はパスするが今回は目録がいい雰囲気だったのでぶらぶら。二冊。『貯金塚 不動翁遺文集芳名録』(200円、昭和32年4月印刷、非売品、編集兼発行者天沼雄吉)はニコニコ宗の牧野元次郎顕彰の記録。
・久留里出身
・星製薬の元社員を面接
・のよりんが褒める
・趣味が心霊
がおもしろ。没後１７回忌を経てゐるがみなよく覚えてゐる。一寸よい話。車が普及し始めのときは、誰が何番といふことが自動車番号簿でわかり、新聞や雑誌記者は把握してゐた。不動翁の車は494番。それで不動翁は信用のために花柳界はおろか宴会にも出席しなんだ。
『物言はぬ聴診器』竹村猛児、大隣社。500円。買った筈だが安いので。4版。
ついでに金曜日のこと。
五反田へ。昭和１９、２０年の新聞、ダンボールいっぱいで3000円。帯封付きで状態が良い。はじめて送ってもらふ。送料800円。
かづ屋でワンタンメン。初入店。店主の接客が丁寧。あっさりおいしい。新刊店二店はしご。
神田で下りて宇奈とと。これで500円はいいなあ。神保町。小宮山さんのガレージ、ぶらぶら。そこへ、「表にある週刊プレイボーイ、全部ください」といふ御仁。20代ぐらゐのラフな格好で、他に在庫あるかとか、これから入荷あるかなどお尋ね。全部で162冊のところ2冊おまけ。平成のちょっと懐かしいとこが中心。対面はかういふことがあるのでおもしろ。
