乃木将軍、おっぱいを論じる

 昨日まで野党だった人が今日は入閣。そんな人は乃木将軍のおっぱい論を聞けばいいと思ふの。

(南天棒氏が)将軍邸を訪づれての辞去の際、玄関まで見送りに出られた将軍は廊下に於て言はれた事に「吾々は此の口で母のおつぱいを呑んで育つた其の尊い乳を呑んだ此の口で嘘をついたり、人の悪口を言つたりすることは出来ない」と。

(高橋力東京市石島尋常高等小学校長「『おつぱい』の会」『日本文化時報昭和13年2月1日、第39号、日本文化協会出版部)

 

 この南天棒氏の講演があったのが昭和9年2月7日。数日後の紀元節祝賀式後、東陽小学校の職員が話し合い、一日一銭貯金をして、母のために半襟や襦袢を買ってあげることにした。その会名をおっぱいの会とした。校長が石島に移ってからは会名を両親の為めの会に改めた。

 目次
 更に一歩を進めて日本文化協会理事長伊東延吉/兵隊さんの手紙長谷川伸/凍えた夜日本文化協会常務理事/聖徳太子の聖訓金子大栄/創立4周年を迎へて各支部の抱負を聞く 石川県支部 県下思想界の中枢として更に実績を挙げむ 支部長山口乾治 愛知県支部 郡市を単位とする下部組織の設立へ 支部長越野菊雄 京都府支部 京都人の時局認識と日本文化の宣揚 支部長岩重隆治 愛媛県支部 師道の顕揚に努力 支部高濱淳/ジェンティレの教育思想 国民精神文化研究所 渡邊誠/『おつぱい』の会 東京市石島尋常高等小学校長高橋力/君国に捧げし英霊 同協会事務職員石澤泰治他/遺詠 日浦石雄/第五回時局談話会の盛況 内山完造氏の講演/日本文化協会会員分布表/編輯後記