2014-05-13から1日間の記事一覧

淡路圓治郎の活字中毒症症例報告

淡路圓治郎は歴とした心理学者で専門書もあるけれども、随筆にもその才を発揮した。 『漫筆 落書帖』(中央公論社、昭和15年1月)には、ある男の活字中毒の症状が綴られてゐる。 むつくりと朝の床を蹴つてから、ぐつたりと夜の床にのめり込むまで、四六時中…